動脈硬化の進行を遅らせるのに大切な3つの事

いろいろと病気の事を調べていると、
よく「動脈硬化」って出てきます。

そういえば、「脳梗塞」や
「心筋梗塞」の時にも出てきました。

なんとなくですが・・・、
コイツが悪の根源な気がします!

という事で、
今回は「動脈硬化」を調べてみる事にします。

動脈硬化ってなに?

人は血管と共に老いる」といった言葉があるそうですが、血管も「肌」と同じように老化していきます。

若々しい血管は弾力性があり、ピチピチですが、老化と共に固くなり、そしてしなやかさが無くなっていくのです。

この血管の老化現象を「動脈硬化」と言いますが、実は「年齢と共に老化する」以外にも「動脈硬化」を進行させるものがあります。

それは悪玉コレステロール(LDL)によるものです。悪玉コレステロールは、血管のに入り込み、それがコブとなり、血液の通り道を狭めていってしまいます。

これを、放置しておくと、やがて、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、間欠性跛行、壊疽など生命を脅かしたり日常生活に支障を及ぼしたりする怖い病気に発展します。

困ったことに、動脈硬化は自覚症状なしに進行していきます。

高血圧や糖尿病の時にも「サイレントキラー」という言葉が出てきましたが、動脈硬化も同じです。無自覚のまま、静かに症状は進んでいきます。

無自覚のうちに、どのような事が起きているのか?

それでは、動脈硬化は無自覚のうちに、何が起こっているのかを見ていきます。

この動脈硬化を見ていく中で、最も注目すべき「敵キャラ」は、先ほど出てきましたが、「悪玉コレステロール(LDL)」です。

血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、血管の内壁に入り込みます。

これを排除するため白血球の仲間(マクロファージ)が血管の内壁に入り込み、そして悪玉コレステロールを食べた後に死んでしまいます。

マクロファージの残骸や残ったコレステロールが、内壁にコブのようなかたまりを作ります。これを「プラーク」と言い、動脈硬化の直接的な原因になります。

このプラークが、なんらかの原因で破裂すると、それを修復するために血小板が集まり、かさぶたのようなものをつくり、血液の通り道をふさぐようになります。

これが「血栓」となり、血液の流れを止めてしまいます。

血液の流れが止まると、心臓や脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、間欠性跛行、壊疽などの病気に発展してしまいます。

どうすればいいの?

動脈硬化は年齢と共に、ある程度進行するものですが、下記のような危険因子が加わる事でその進行を速めてしまいます。

これらの危険因子の多くは、生活習慣を見直すことで、ある程度防ぐことが出来ます。

既に脂質異常症や高血圧、糖尿病などの人は、それをしっかり治療し続けることが大切です。

動脈硬化の危険因子

脂質異常症(高脂血症)

コレステロールの中でも、超悪玉(小型LDL)コレステロールは血管内壁に入って酸化され、動脈硬化の大きな要因となります。また中性脂肪の増加は、肥満を引き起こすほか、超悪玉コレステロールを増やす原因ともなります。

高血圧

血圧が高い状態が続くと、血管内壁を傷つけ、コレステロールが血管内に入りやすい環境をつくったり、血管に負担をかけ続け、動脈硬化を促進します。動脈硬化が進み血管が細くなると、ますます血圧が高くなります。また、心筋梗塞や脳卒中を起こす引き金ともなります。

糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖の量が多すぎる状態です。多すぎるブドウ糖が血管壁を傷つけるほか、糖尿病で中性脂肪が高くなるのも、動脈硬化を促すようになります。

肥満

内臓脂肪が多くなると、血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が増え、動脈硬化のきっかけをつくることになります。また、内臓脂肪が多い状態を放置していると、高血圧や高血糖を引き起こし、動脈硬化を急速に促進します。

喫煙

喫煙は活性酸素を増やし、血管内壁に入ったコレステロールの酸化を促進します。また血管を収縮させ、高血圧の原因ともなります。

まとめ

動脈硬化を進める要因の、高血圧や糖尿病・高脂血症などは「生活習慣病」です。

これらはの予防は、細かく見ていけば、書くことが沢山出てきますが、カンタンに言ってしまえば「食べ過ぎ」と「運動不足」に集約されます。

また、タバコは、体の事を考えると、全く良い事がありませんので、止めるのが良いと思います。

動脈硬化について、調べていくと、難しい話が、次々に出てきますが、「食べ過ぎ・運動不足・タバコの3つ原因」と考えると、とてもシンプルですし、1つ1つは誰にでも出来る事です。

ですが、これらは、1回食べ過ぎても、1回タバコを吸ったとしても、すぐにカラダに変化が起きるわけではありませんので、あまり危機感が持てません。

しかし、たとえ見えなかったとしても、確実に血管に負担をかけているのは確かです。

「腹八分」「適度な運動」「無喫煙」など、誰にでもできる簡単な事を、あたりまえに取り組み続ける。いわゆる「習慣化」が動脈硬化の予防に最も大切な事なのです。

すぐにできる事ばかりですので、今日から取り組みましょう。

それでは、また!