高齢者で「じん臓病」なんだけど、食事ってどうすればいいの?
「じん臓病 ほっとくと、透析とか何とかって・・・、
いろいろ言われたんだけど・・・、
実はよくわからなかったんだよね・・・、
特に痛いところもないんだけど・・・、
要するにどういうこと?」(;^ω^)
このように感じている高齢者の方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、じん臓病の説明はパッと話を聞いただけでは、少しわかりづらいかもしれません。
「今のステージが・・・」とか「たんぱく質、リン・カリウムが・・・」とか出てきて、頭の中がゴチャゴチャになってきますよね。
そこで今回は、そんな「じん臓病と食事」について、カンタンにまとめてみたいと思います。
先に結論を言いますと、「低たんぱく・高カロリー・低塩分の食事」を「習慣」にしていきましょう!という事になりますが、
やはり、「何故そうしないといけないのか?」を理解する事で、取り組む姿勢が変わってくると思います。
じん臓病って?
じん臓は「血液をろ過」して「必要なもの」と「捨てるもの」を分ける働きがありますが、じん臓病をざっくり言ってしまえば「自力で 血液をろ過できなくなる 病気」です。
「高血圧」や「糖尿病」などの「生活習慣病」ととても深い関係があります。
多くの場合、初期には自覚症状がほとんどなく、じん臓の機能低下が、かなり進んでから、もしくは末期的な状態になってから現れます。
なので、「腎臓」は「肝臓」と共に「沈黙の臓器」と呼ばれたりしてます。
「沈黙の」って・・・、なんか怖い響きですね・・・。
原因は?
- 発症には、「糖尿病」と「高血圧」が大きく影響します。
- 「肥満」なども影響するので、「食べ過ぎ」や「運動不足」といった生活習慣が原因になることが多いです。
- 「加齢」と「喫煙」も影響します。
ほっておくとどうなるの?
ほっておくと、「高血圧」になって、「心筋梗塞」や「脳梗塞」の発生率も高まります。
困ったことに、悪くなった「じん臓」は、ほっておいても良くなることはありません。
じわじわと進行して、やがて「人工透析」が必要になります。
「人工透析」になると一般的には週2~3回通院し、1回に3~5時間かかるため、日常生活への影響が大きくなります。
どうすればいいの?
定期的に健康診断を受けて「早期に発見する」ことが何よりも大切です。
既に「じん臓」の働きが低下してきている場合、「薬 と 食事」で進行を抑えることになります。
ここでは、食事について話を進めていきます。
人によって「適切な食事内容」は違いますので、医師・栄養士さんの指示に従いましょう。
- 「たんぱく質」を控える。(体内で老廃物が出やすく、じん臓に負担がかかる為)
- 「エネルギー」をしっかりと摂る。(たんぱく質を減らした分、減ったエネルギーを補おうと体が反応して老廃物が出る為)
- 「塩分」を控える。(高血圧になって、ろ過されず体内に塩分が残り、更にじん臓に負担をかけてしまう為)
更に、症状の度合いにより「カリウム・リン」の制限が出てくる。
この条件に沿って食事を用意するには、やはり「知識」が必要です。毎日の事なのでしっかりと勉強する必要があります。
「・・・・」
「そのように言われましても・・・」
「ちょっと、厳しいっス・・・」
大丈夫です。
そのような方は、毎度同じ説明になりますが、「食材の宅配サービス」や、お弁当の「配食サービス」を利用しましょう。
糖尿病の時の話と同じですが、自分で作っても、宅配サービスを利用しても、何でもいいのです。
結論! を言いますと、
①たんぱく質が抑えられていて
②エネルギーも適度に摂れて
③塩分が控えめで、
④場合によってはリン・カリウムが調整された食事を、
⑤1日3回、
⑥よく噛んで食べる!
という事になります。
そして何度も言いますが、やはり、何よりも「継続」が大切です。
日々、食事と向き合っていますと、
飽きたり、面倒だったり、ちょっと油断したり、
いろいろな「壁」が立ちはだかると思いますが
そのような「障害」は「ササッ」っとかわして、
「食事療法」を継続していきましょう( ^ω^ )/
それでは、また!