以前、ウチのお店で
働いていた人が
使ったモノを
出しっぱなしにして
いたので
「ソレ使ったら、
元の場所に戻しておいてネ
つぎ使う人が困るから」
「使おうと思ったら
ソコに無いのって、
嫌じゃん?」
って言ったら
彼女は振り返って、
私の顔を見据え
「いつも他人の
顔色をうかがって
生活するんなんて
すごく息苦しい。
私は自分の心の声に
素直に従って
心の赴くままに
正直に生きたい」
そう言った後、
体をクルっとひるがえして、
その場を立ち去って
いきました。
因みに、
ソレを言った本人は
トイレットペーパーを
使い切っても
補充はしません。
基本的に自己中心的な
性格の方なのです。
ですので、
「それはアナタが
使うセリフでは無い」
って思うのですが
当時のラジオからは
「ありの~ままの~♪」と
アナ雪の歌が流れていて、
そんな彼女の発言を
脇からしっかりと
サポートしていました。
そのお陰もあってか、
アナ雪が流行ったときは
特に、自己中心的な人が
伝家の宝刀
「ありのままの自分で生きる」を
思う存分に振り回して
暴れまくっていたように
思います。
コレ・・・、
とっても勘違いしやすい
フレーズですが
ありのままの自分は、
我がままでいい、
自分勝手で良い
という事ではありません。
「もっと相手の立場に立って
物事を考えなさい」という言葉が
必要な人に限って
「ありのままの自分」を
乱用します。
自己中心的な人がやりがちな
「他人の迷惑は省みず、
自分の欲望の赴くままに
行動及び発言をしたい!」
ということに対しての
言い訳フレーズに
なってしまっている感が
あります。
何でも思ったことを
好きなように発言していれば
人間関係もうまくいかないし、
好き勝手に行動していたら
やっぱり周りに迷惑が
掛かります。
人間はどうしたって
1人では生きていくことが
できませんから、
やっぱり
相手の立場に立って考えて
言葉を選んだり、行動をしたり
って、
社会生活を送る上で
普通に大切なことです。
「ありのままの自分でいいよ」は
他人の期待に応える事のみで
生きてしまっている人に
その人の期待に
応えることが
本当に自分にとって
やりたいことですか?
って問うときに
必要な言葉だと思うのです。
だから、
その宝刀はタフなアナタが
使うものではないので、
可及的すみやかに
「周りの目を気し過ぎて
萎縮してしまっている、
やさしい人」に
貸してあげて欲しいです。
それでは、さよ~なら。