はじめて知った映画の楽しみ方

以前、
映画を見に行った時の
話ですが、

上映が終わって席を立ち、

面白かったね~」って
言いながら出口へと
向かう途中での出来事です。

映画館から出るために
みんな、細い通路を
ゆっくりと

出口に向かい、
進んでいくのですが、

私のすぐ後ろにいた
男性2人組が、感想を
述べていました。


その気も無しに
会話が耳に入って
きたのですが、

内容はこんな感じです。

「あそこのシーン、
おかしくね?」

「あの時○○って、
ちょっと無理があるよね!」

「あの状況だったら
○○するべきだよね」

と、ひたすら分析を
行っていました。

私の
いや~、面白かったな~
っていう感想に比べて、

その分析力は凄まじく
聞きながら、

ソコ、気付かなかったな~

確かに、言われてみれば」と

感心するばかりです。


小説だと、
場面のつながりも、

細かく描写が出来るので、
自然に表現できるところも、

映画の場合
1時間半~2時間で
表現するため、

細かな
「ん?」な個所
出てしまうのかも
しれません。

そして
彼らにとっては
この「ん?」を探し出す
という事が、

今回の
映画鑑賞の「目的」

だった可能性もあります。


映画に「感動」を
求める人もいれば、

評論のネタ」を
求める人もいる。

そう考えると
映画の楽しみ方も
千差万別。

1800円の入場料を払い、
約2時間という
時間を使って、

「どう楽しむか」は
人それぞれ。

何故なら、
映画に何を求めるのかも
人それぞれだから。


最初から「目的」が
違うという事ですね。

ついつい、
せっかく映画を見るなら
もっと感動を楽しむべきだよ!

って言いたくなって
しまいますが、

人によっては
評論やツッコむ事が
楽しいという人もいる。

ですので最初は
あのシーン観て、
興醒めしたわ~

といった彼らの言葉を聞いて

なんて、もったいない
「時間」と「お金」の
使い方なんだろうか・・・、

って思って
しまったのですが

よくよく考えてみたら
はなから、「目的」が
違っている人に対して

「感動した方がいいよ!」
って押し付けるのも
おかしな話ですよね。

彼らは十分すぎるほど
映画を満喫して、

映画が終わった今も
楽しみ続けているのです。

そんな、
「楽しみ方の違い」を
感じた出来事でした。

これからも
価値観の押しつけ」は
しないように

気を付けたいと
思います。

それでは、さよ~なら。