名医は地味な布石を打つ話

先日、人間ドックに
行ってきたのですが

問診の時に先生から
こんなことをお話しして
いただきました。


「胃がんの99.5%が
ピロリ菌なんです。

だから、
ご家族や周りの人にも
検査を勧めてあげて
ください。

それ1回やれば
あとは「胃カメラ」も
「バリウム検査」も
やらなくて大丈夫ですから。

わたし
消化器が専門の
医師なのですが

先日も ある奥様が
検査に来られたので

ご家族にも
ピロリ菌の検査を
勧めてもらったんです。

そしたら、ご主人と娘様は
大丈夫だったのですが

17歳の息子様から
ピロリ菌見つかりまして、

いま除菌の治療を
しているんですよ。」




その息子様、
胃がんになることを
考えると、

原因となるピロリ菌
早めにみつかって
本当によかったです。

格闘家の山本KIDさんも
胃がんで亡くなられている
ということですので

やっぱり怖い病気です。

少し、話が変わりますが

業績の傾いた会社を
V字回復させると、

その経営者は
大きな称賛を得ます。

しかし、
本当に能力のある
経営者は、

問題が起こる前の
小さな兆候に気付き
対処する。

だから結果として
大きな問題が
起きることがなく、

はたから見ると
あまりバリバリと
活躍しているようには
見えない。


そんな話を
聞いたことがあります。


これは
医療の世界でも
同じで、

大変な状況になった
患者さんを

見事な手術で
命をつなぎとめる

大きな称賛を得ますが、

今回のように

ピロリ菌のお話を
熱心に伝えてくれた
医師は、

おそらく大きな称賛を
得ることはないのかも
しれません。

結果として
一人の命を救っている
といった点では
同じなのですが・・・、

だから、

本当の名医とは、
こんなとても簡単で
目立たない予防策

地味にコンコンと
打ち続けることが
できる人なのでは
ないだろうか。

と思うのです。

そんなことを
考えていたら、

お話をしてくれた
医師の手が、

急にゴッドハンド
見えてきました。

とても重要な
アドバイスを

ありがとうございました。

私の周りの人間にも

ピロリ菌検査

勧めていこうと
思います!

それでは、さよ~なら。