ワルと子猫の方程式

以前、免許の書き換えに
行った時の出来事ですが、

免許センター行の
バスに乗ると、

金髪姿の若い3人組が
乗り込んできて、

大きな声ではしゃいでいたので
「ヤンキーめ、まったく迷惑だなぁ」
と心の中で思っていました。

すると、次のバス停から
おばあさんが乗り込んで
きました。


すると、その金髪頭が
あ、ココどうぞ」と
おばあさんに自分が座っていた席を
譲ってあげたのです。

「・・・!」

「めっちゃ、
いい人ですや~ん」


何か、ゴメンなさい💦
見た目で決めつけていたよ

少し見直した、
イヤ、かなり見直した!

そんな事を心の中で
考えていたのですが、

既に、
「見直した」を通り越して、
少し「ファン」になり気味にも
なりました。

しかし、
少し冷静に考えてみたら
「ファン」は少し行き過ぎでは
ないだろうか。

たしかに、素敵な行動だったけど
今まで席を譲る場面なら
何度か見たことはあるし

もっと言えば自分自身だって、
席を譲ってあげたことがある。

・・・。

そうか、

これが、「不良が子猫を撫でたら
必要以上にイイ人に見える法則」

通称「ワルと子猫の方程式!」
(念のため、このような方程式はありません)

すごい威力です・・・、
一瞬で気持ちを持って
行かれました。

羨ましい・・・、
それ、やってみたいです。

何故なら、自分には
その「イカツサ」的なモノが
みじんもないから。

でも、どうしてこんなに、
悪いカッコしてるだけで
高評価を獲得できてしまうの
だろうか。

ギャップの大きさ?

たしかに
「ワル=暴力」の印象から

一気に「子猫撫でる=優しい」
行動を見せられると、

結構なギャップがあるので
右から左へと、グイッと心を
揺さぶられる感じがします。

この「振れ幅の大きさ」
最大のポイントなのかもしれません。

よくドラマで犯人の取り調べなどで、
「お前がやったんだろ!」って
大声で問い詰められて、

「ケッ、やってねーよ」って
すねているところに

別のベテラン刑事が
「まあ、そんな大きな声出されちゃ
何も言えないよな」

「腹減ってるだろ?これ食え」って、
かつ丼が出てきて

「おふくろさん、
元気にしてるのか?」

そんな話をしながら
容疑者に寄り添っていき、

やがて涙ながらに自供する。

そんなシーンを見たことがあります。

アレもこの、
「ワルと子猫の方程式」
を使っていたんですね。

たしかに「怒鳴り声=恐怖」
「かつ丼+故郷の母=愛」
では、相当の振り幅がある。

この技を
自分も使ってみたい・・・。

でも、
私には、スタート地点となる
「イカツサ」的なモノが全く無い。

プロテイン飲んで、
筋トレで体を鍛えて、

任侠映画など見て勉強すれば
少しは「イカツサ」的なモノが
身に付くのだろうか?

・・・。

少し想像してみましたが
難しそうです。

私には、ちょっと
できそうもありませんので、

残念ですが、
「ワルと子猫の方程式」の習得は、

諦めます。



それでは、さよ~なら。