先日テレビを見ていたら
「本田忠勝」という戦国武将が
紹介されていていました。
忠勝さんは大将でありながら
先頭に立って敵陣に切り込んで
いくような武将で
「57回、「戦」に出て、
1度も負傷しなかった」という
武勇伝の持ち主です。
他にも数々の逸話がある
戦国時代でも指折りの豪傑です。
当然の話ですが、
こういった伝説のエピソードは
戦況が劣勢であろうと、勇猛果敢に
敵軍に対峙し、豪快に撃破する姿など、
輝かしい姿が語られることが多い。
しかし、もう一つ
注目したところは
その華々しい戦いの裏で、
「沢山の雑魚キャラたちが
ヤラレテいる」といった事実です。
「何事も実際にやってみなくては
わからない」と言いますが、
多分、私は、大勢のヤラレテしまう
雑魚キャラのうちの1人の
タイプだと思います。
だから、バタバタと倒されていく
同タイプの雑魚キャラたちの運命も
他人事には思えないのです。
例えば、昔は「職業の自由」など
無いでしょうから
武士の家に生まれたなら、
「武士」になるしかありません。
武士になれば、
「戦」になったら参加するしかない
「すいません、今日は、
お腹が痛いので休みます」
そんな話が通用すればいいのですが、
多分、無理でしょう。
イヤでも行くしかありません。
そして、「日本刀・・・」
持った事がありませんが
おそらく相当に重たいモノだと思います。
今、身近にある刃物と言ったら
「料理用の包丁」位ですが
「日本刀」は「料理用の包丁」の
何本分の重量があるのでしょうか。
そんなモノをブンブン振り回しながら
敵と戦うなど、到底無理な話です。
もし、戦っていて、よけ損なって
肩などに「ドカッ」って、
アレが当たったりしたら
そりゃ相当痛いに決まっています。
絶対に無理でよね。
そうは言っても、
「戦」は強制参加でしょうから、
行くしかありません。
そうなったら、
強そうな味方兵士の後ろの方で
戦っているフリをして
何とかごまかすしかありません。
強い味方兵士が、敵を倒した瞬間に
タイミングを見計らって飛び出していき、
「今の敵は私が倒そうと思って
駆け付けたが、一歩遅かった」的な
一言を、周りに聞こえるくらいの音量で
つぶやいて、その場を後にする。
そして別の強そうな味方兵士を見つけ、
その後方へとポジションを移して行く。
このパターンを
「戦」が終了するまで、愚直に繰り返す。
これだったら、何とかできそうです。
しかし、問題が
無いわけではありません。
その作戦で、
上手く生き延びて
帰ってきたとしても
その様子を見ていた
仲間の兵士に
「あの人、全く戦って
いませんでしたよ」
ってチクられる可能性があります。
この展開は、かなりマズイ。
そうなれば、
「奉行所」的なところに連れていかれて
裁判にかけられる・・・。
そしてお奉行様から
「本来は打ち首獄門の刑だが、
武士の情け、切腹を命ずる」
なんて言われるかもしれません。
自分で腹を切るなんて、
絶対に、無理な話です。
武士の情けと言われても、
全くありがたくはありません。
いっそのこと
「打ち首獄門」にしてほしい
でも、それじゃ、
どのみち死ぬことになる!
やっぱ、死にたくありません。
ここまで来たら、
もう平謝りしかないでしょう。
「スミマセン、
許してください。
次回頑張りますので、
このとーり・・・」
へっへ~~💦
その様に、色々考えると、
ホントに戦国時代に生まれなくて
良かったなぁ、って思います。
今は、刀で切られることもないし
職業も自由に選べるし
多少、下手こいたとしても
切腹しなくていい。
考えてみたら、
戦国時代の生活って、
怖いだけで不便極まりないです。
テレビは無いし、
スマホだって無い。
大名の屋敷といえど
エアコンも当然設置されて
いないでしょう。
そう考えると、今の自分は
戦国時代の殿様よりも
いい暮らしをしているのかも
しれません。
例えば、本多忠勝さんは
かなりの武功を上げ
裕福だったと思いますが、
お屋敷に「エアコン」は
設置されていないはずです。
そうすると、
夏は「暑くて汗だく」
冬は「寒くてブルブル」
だったのではないでしょうか。
ところが、私の部屋はというと?
夏はヒンヤリ、冬はポカポカ。
完全なる勝利です。
戦国時代の大名と
現代の一般人の生活を比べた場合
もしかしたら、
大部分で現代の一般人の方が
勝っているのではないでしょうか
近頃では、貧困だ、
格差だと言いますが
戦国時代の大名でさえ
コレですから
当時の貧乏人は、
かなりのビンボーだったと
思います。
そう考えると今の生活は
なんと快適なんだろうかと
思います。
こんな良い生活をして
「チッ、給料、やっす!」
なんて言っていたら、
戦国時代の貧乏人に
ブッ飛ばされてしまうに
違いありません。
これからは
もっと今の生活に
「ありがたみ」を
持たないといけない。
そんな事を
考えさせられました。
戦国時代の貧乏に比べたら
大抵の事は「なんてことはない」って
思える。
とにかく、戦国時代に
生まれなくて良かったです。
そんな大切な事を、
時代を超えて教えてくれた
本田忠勝さん、
ありがとうございます。
おかげで、
今の生活に少し「感謝」と
「勇気」を持てるように
なりました。
それでは、さよ~なら。