ゴキブリ殲滅作戦の話②

話は前回からの
続きになりますが

バルサン殲滅作戦
決行の翌朝、

恐る恐る、
お店に入って行った。

部屋にはまだ
バルサンのにおいが
立ち込めている。

暗い部屋に
蛍光灯のスイッチを
入れてみたら

床の上に

たくさんのゴキブリたちが
転がっていました。

その数、

20数匹💦

こんなに大量に
ゴキたちが転がっているのは

今までに見たことがありません。

ゴキブリ退治の
成果としては

上出来だったと思います。

しかし、なんで彼らは、

わざわざ広い場所に
出てくるのだろう。

まあ、掃除しやすいから
助かるのですが。

それはそうとして、

これで、全滅できたかな?

なんて思っていたのですが、

ふと、
ゴキブリたちに
目をやると

倒れているゴキたちの中に、

タマゴをもって
死んでいるゴキがいました。

タマゴの大きさは

ヘタすると、
ゴキブリと同じくらいの
サイズに見える。

コレが孵化していたら

ゴッサリとゴキブリが
増えていたのかもしれない
と思うと、

それはそれで恐ろしい。

しかし、

このゴキブリは
母親だったのだろうか?

この子たちだけは
助け出さないと!


って思って、

大きなタマゴを抱えながら
逃げて来たのだろうか。

煙を吸い、
激しい苦痛の中、

自分ほどの大きさのある
タマゴを抱えながら
移動するのは、

並大抵のことでは
なかったと思う。

そして、

あえなく
力尽きてしまった・・・。

タマゴのそばで
倒れている母親の姿を
見ながら、

彼女らは

これから生まれてくる
子供たちと

楽しく、
幸せに暮らしていきたかった
だけなのに、

いったい、

彼らがどんな悪さを
したというのだろうか。

そんな思いに駆られました。

ゴキたちから見たら

人間ほど
無慈悲な存在は

他に無いのでしょう。

本当に、ゴメンナサイ
(´;ω;`)

次に生まれ変わったら、

もっと安全な場所で
暮らしてください。

そう心の中で語りながら、

ホウキで
掃除させていただきました。

でも、

コチラとしても
心苦しいのですが、

衛生は
守らなくてはいけない。

何故なら、

ウチは弁当屋であり、

それが、

お仕事だから。


それでは、さよ~なら!