私たちのお仕事は
お食事を運ぶこと、
そして安否の確認を
することです。
で、やはり、
高齢の方で
持病を抱えている方も
いらっしゃいますので
配達中に
具合のよろしくない場面に
出くわすことも
あるのです。
例えば
パーキンソンの薬が切れて
中で動けなくなっていた
とか、
ベッドから落ちて、
戻れないで
ずっと寝ころんだままだった
とか、
明らかに
具合が悪そうなときには
救急車を要請することも
あります。
そして
残念ですが
亡くなられているケースも
たまにあります。
この「安否確認」は
高齢者本人が
希望するよりは
家族からの希望の方が
圧倒的に多い。
やはり、
ご家族も
自分たちの生活があって、
毎日忙しくしていますので、
毎日毎日、
親の生活を気にかけて
っていうのは
正直、ムズカシイ。
で、
たまに
親に連絡してみれば
「大丈夫だよ」と言う。
でも心配・・・。
本当に大丈夫なのか
どうなんだか・・・。
で、そんな時に
お食事運んでもらって
ついでに
安否確認もして貰えると
ちょっと安心します。
これは、弁当屋とか
ヘルパーさんに任せて
あとは放っておいてOK!
という極端な話ではありません。
距離感の話だと思うのです。
人によってお仕事の状況や
住んでいる場所などによっても
介護に避ける時間は
マチマチです。
自分の生活にも
追われている中で
何かにつけて呼び出されたり、
心配のあまり
四六時中親の様子を
気にしていないといけない
となると
自分のお仕事にも
支障が出るし、
生活自体、
楽しむこともできなくなって
しまいます。
そうなると、
親への愛情や
感謝がいつの間にか
薄れていき
なんか義務感で
やっているけど・・・、
なんか、
腹が立つ・・・。
ってなってしまう。
(-_-;)
だから、
大切な親を
キライにならないためにも
上手に何かしらのサポートを
利用して
高齢者と家族との間に
いい距離感を
作る必要があるのではないか
と思うのです。
「私はバリバリ面倒見るのが
好きだし、」
「まったく苦痛は無い!」
「自分の親なんだから
当たり前だよ!」
という人は
しっかりサポートしてあげれば
いいけど、
そんな人ばかりではない。
いや、
そんな付きっ切りで
面倒を見ることができない
というのが普通なのだ。
だから、
私たち弁当屋も
そんな普通のご家庭には
親子間の程よい距離感を
保つのにも一役買っていると
思っているのです。
そんなこんなで、
今日も、私たちは
利用者様が
普段と変わらずに元気に
しているか?
を確認しながら
お食事を
お届けしようと
思います。
それでは、さよ~なら!